静電気災害防止フレキシブルコンテナ タイプD
特殊生地を使用することにより接地(アース)することなく、静電気を気中に放電(コロナ放電)させ、静電気災害を防止するフレキシブルコンテナ
特 長
- 国際標準であるIEC(国際電気標準会議)規格に定める『タイプD(Type D FIBC)』に適合
- タイプDフレキシブルコンテナは、特殊な生地により接地(アース)することなく沿面放電、火花放電、ブラシ放電の災害につながる静電気放電を 防止します
- 内袋(タイプL2内袋)付きに対応
使用できる環境
最小着火エネルギーが0.14mJ以上の可燃性ガス・蒸気・粉じんが存在する環境下で使用可能
- 粉塵危険ゾーン21及び22
- ガス危険ゾーン1及び2(爆発グループIIA及びIIBで、かつ最小着火エネルギーが0.14mJ以上に限る)
危険区域の分類 (IEC 60079-10-1, IEC 60079-10-2)
分類 | ゾーンの詳細 | |
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Ⅱ | 鉱山坑内以外の場所で、次のものからなる爆発性ガス雰囲気が存在する場所 | |
A | 一般的な着火性をもつガス・蒸気(ヘキサン、メタン、アセトンなど) | |
B | 着火性の高いガス・蒸気(ジエチルエーテル、エチレン、シクロペンタンなど) | |
C | 着火性の極めて高いガス・蒸気(水素、アセチレン、二硫化炭素など)【使用不可】 | |
Ⅲ | 鉱山坑内以外の場所で、次のものからなる粉じん爆発雰囲気が存在する場所 | |
A | 可燃性浮遊物 | |
B | 非導電性粉じん | |
C | 導電性粉じん |
ゾーンの分類 (IEC 60079-10-1, IEC 60079-10-2)
分類 | ゾーンの詳細 |
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1 | ガス、蒸気又はミストの状態の可燃物質と空気の混合物からなる爆発性雰囲気が、通常の操作において、ときどき発生する可能性のある場所 |
2 | ガス、蒸気又はミストの状態の可燃物質と空気の混合物からなる爆発性雰囲気が、通常の操作において、発生する可能性はあるが、発生しても短時間である場所 |
21 | 可燃性粉じんが空気中に粉じん雲となって形成する爆発性雰囲気が、通常の操作において、ときどき発生する可能性のある場所 |
22 | 可燃性粉じんが空気中に粉じん雲となって形成する爆発性雰囲気が、通常の操作において、発生する可能性はあるが、発生しても短時間である場所 |
注意事項
- タイプDの周囲に接地されていない導体が存在すると、非接地導体が著しく帯電し着火性放電の原因となる恐れがあるため、充填及び排出作業中は、作業員を含むすべての導体を接地して下さい。
- 安全のため、使用環境については専門家と相談の上、ご使用ください。
静電気災害防止フレキシブルコンテナの種類
- タイプA
- 織布又はプラスチックシートで作られ、静電気の蓄積に対して何ら対策していないフレキシブルコンテナ
- タイプB
- 織布又はプラスチックシートで作られ、沿面放電の発生を抑制するように設計されたフレキシブルコンテナ 着火エネルギーが3mJを超える粉じん環境下で使用できる
- タイプC
- 導電性の織布若しくはプラスチックシート、又は導電性糸若しくは繊維を織り込んだものであり、内容物の充填及び排出作業時に接地することにより着火性の火花放電、ブラシ放電及び沿面放電を防止するように設計されたフレキシブルコンテナ 可燃性ガス・蒸気・粉じんが存在する環境下で使用できる
- タイプD
- 帯電防止織布で作られ、コンテナバッグを接地することなく着火性の火花放電、ブラシ放電及び沿面放電を防止するように設計されたフレキシブルコンテナ
最小着火エネルギーが0.14mJ以上の可燃性ガス・蒸気・粉じんが存在する環境下で使用可能